フォトグラメトリでよくある間違いと私の考え
適当なことを書いただけの記事なので適当に読み流して欲しい。
- カメラ・撮影
APS-C機よりフルサイズ機の方が画質がいい
間違い。
正しくはセンサーサイズではなく画素サイズの大きいほうがダイナミックレンジや画質がいい傾向がある。
簡単に調べる方法は常用ISO値を確認すること。同じでしたらダイナミックレンジが近い。
例えばα6600とα7R4。
(画素サイズを計算するより速い)
APS-C機よりフルサイズ機の方がボケる
間違い。
被写界深度はセンサーサイズと関係ない。
レンズの焦点距離と被写体との距離と許容錯乱円にしか影響されない。
同じ画角を得るためにフルサイズ機とaps-c機が違う距離を取っただけ。
或いは同じ距離での撮影で、フルサイズ機のaps-cモードを想像するといいだろう。
画素数の多いカメラがいい
間違い。
例えば1億画素のスマホはフォトグラメトリには使えない。撮った画像はめちゃくちゃ画質悪いので。
同じ分解能(画質)であればもちろん画素数の多いカメラがいい。
画像編集(トリミング)してもいい
間違い/正しい。
カメラの内部パラメータを出来る限り変えない編集であれば大丈夫。例えばフルサイズをaps-cモードにセンターを変えずにトリミングするように。
ISO感度を上げるとノイズが増える
間違い。
多くの初心者向けのチュートリアルでは
写真の明るさを変えずに、ISO感度を上げてシャッタースピードか絞り値も調整して撮影するが、
それは実質的にカメラに入ってくる光も変えられたから。
つまり、ISOを上げたからノイズが増えたではなく、光の量が減ったから。
よく使われる図、ISOを上げるとノイズが増えるように見えるが、
実際は、もし後編集で明るくするつもりだったらISO上げて撮影するほうがノイズが乗らない。
間違い。
焦点距離の計算式から単焦点だろうがズームだろうが焦点距離は被写体との距離で変わる。
ちなみにマクロの場合それが顕著に出る。
カメラをキャリブレーションした方がいい
間違い/正しい。
一般的なフォトグラメトリでは全くキャリブレーション(metashapeに入ってるあれのような)する必要がない。
理由はレンズの内部パラメータ(焦点距離など)が一定ではないから。
ただ、一部の自己キャリブレーションしにくい場合はそのような事前キャリブレーションをしても大丈夫。
超広角レンズはフォトグラメトリに適しない
正しい/間違い。
撮影方法による。つまり画像の四隅を上手く使えたら14mmでも20mmでも大丈夫。
難しいが。
手ぶれ補正をオンにするとスキャンのクオリティが下がる
TODO
- データ処理
RealityCaptureよりMetashapeのほうがAlignmentの精度がいい
略。
各ソフトのalignment reportをじっくり見れば多分わかる。
異なる見解があれば是非コメントやTwitterで。